笑顔と安全!モノレールが贈る心地よい沖縄

Profile
沖縄都市モノレール株式会社 駅務員 赤嶺 尚哉(あかみね たかや)さん 27才男性  2018年入社

沖縄都市モノレール株式会社は、沖縄県で唯一のモノレールを運営する鉄道会社。最新の設備と先進技術が融合し、安全かつ円滑な移動を提供。便利で効率的な都市交通手段として、地元住民や観光客に広く親しまれ、地域の発展と観光振興に重要な役割を果たしている。

2018年に入社した赤嶺さんは、技術部署での設備の点検・整備を経て、現在は駅務係を担当。訪れる人々との触れ合いを大切にし、地域の顔として業務に取り組む。

Q.沖縄都市モノレール株式会社に入社を決めたきっかけを教えてください
#01

幼少期から機関車トーマスに深い愛着を抱き、アニメやプラレールで鉄道の世界に没頭していました。中学生の頃からゆいレールを利用し始め、そのたびに心温まる駅員さんのサービスや、運転士さんの穏やかで快適な運転技術に魅了され、ゆいレールのスタッフに憧れるようになりました。この感動と尊敬の念は日増しに募り、成人を迎える頃には、沖縄都市モノレール株式会社の職に就くことを心から決意。県内唯一の鉄道会社であることの魅力に引かれ、心からの情熱をもって入社いたしました。

Q.赤嶺さんのお仕事内容について教えてください
#02

観光地へのご案内や改札の窓口対応など、業務は多岐にわたりますが、特に注力しているのは、安全で快適な移動を実現するための駅構内管理です。ホーム階では柵から身を乗り出し電車を覗く行為や、特に小さなお子様などは、電車とホームの隙間に落ちたりする危険があるため、常に見回りが必要です。また、テロ対策としてゴミ箱やコインロッカーの中、トイレの隅々まで定期的に点検・確認しています。些細な出来事が重大な事故につながりかねないため、駅構内には絶え間ない目配りと安全対策が求められます。

Q.お仕事で最大のやりがいは何ですか?
#03

通勤通学や観光など乗客は様々ですが、共通して言えることは私たちの仕事が、お客様の日常生活や大切な沖縄観光の一部になっているということです。時に、毎日の挨拶をきっかけに「いってきます」「ただいま」「沖縄って素敵ですね」とお声をかけていただけるお客様がいます。このアットホームな環境の中働くことで、温かさとやりがいを強く感じると同時に、お客様の大切な時間を支えているという自覚が生まれます。彼らの日々を支えていくことが、最大のやりがいと感じています。

Q.お客様におもてなしを提供する際、心がけていることは?
#04

接客において単に丁寧な対応だけでなく、お客様が何を必要かを考え、そのニーズを引き出すことが重要です。先日、団体のお客様が波の上神宮までのルートについて尋ねてきました。彼らはバスでの移動を考えていましたが、私はタクシーを提案し、2台で行ってもコストや時間が抑えられると説明しました。この提案は非常に喜んでいただけました。接客に限らずですが、物事に対し最良の方法を常に考え、たとえそれがモノレール以外の手段であったとしても、お客様の利便性を優先し柔軟に対応することを心がけています。

Q.赤嶺さんの強みを教えてください
#05

私自身、コミュニケーション能力に自信を持っています。基本的なことかもしれませんが、細やかな言葉遣いや明るい笑顔、身だしなみや態度に常に気を配り、お客様が不快に感じないように努めています。これは従業員同士にも当てはまることで、当たり前のことを当たり前に実践することが欠かせません。皆さまが笑顔で快適に施設を利用できるよう、サービス提供以上に、接遇の向上にも重点を置いています。

Q.沖縄都市モノレール株式会社の魅力について
#06

沖縄都市モノレールは多彩な魅力にあふれており、県内唯一の鉄道会社として日本最南端かつ最西端に位置する駅を誇っています。「優・涼・景・清・軽」の5つのキーワードを基にしたスタイリッシュな車両デザインや、安全性を重視した客室構造やバリアフリー対応など、乗客に快適な移動を提供しています。また、私自身、地域の方々や観光客と積極的に交流する業務に携わっており、これが非常に楽しい経験となっているのも魅力の一つです。沖縄都市モノレールは、乗客だけでなく、従業員にも多彩な魅力を提供している企業であると自負しています。

Q.赤嶺さんが考える沖縄観光の魅力とは?
#07

透明な海にやんばるの大自然、琉球料理など多くの魅力が広がる中、一際異彩を放つのがゆいレールの車窓から広がる美しい景色です。確かに高い建物が立ち並ぶ大都市の景色も魅力的ではありますが、沖縄の低い建物から広がる風景は特別です。建物の向こうに広がる自然の美しさが見事に映し出されます。特に、儀保駅からの眺めは絶景で、標高90メートルから目に飛び込んでくる海と街のパノラマは、まるで空中散歩をしているかのような感覚を味わえます。刻々と沈む夕日に合わせて現れる夜景の輝きは、沖縄観光の中で思い出深い瞬間となり、旅行者は再びこの素晴らしい景色との再会を心待ちにすることでしょう。

Q.沖縄観光が盛り上がりを見せておりますが、観光需要に対応するために取り組んでいることはありますか。
#08

利用客のご要望に最大限にお応えしたいと考えています。今年11月にはご要望の多かったコンビニがおもろまち駅構内にオープン。弁当やおにぎり、お菓子や飲料などを取り揃えており、利便性が高まりました。また、Suica、PASMOなどのICカードは使用可能になりましたが、今後の課題はキャッシュレス決済の導入です。利用客を含め私たちの日常のほとんどがスマホ1台で完結できる中、この改善により券売機での混雑が解消され利便性が飛躍的に向上。また、発券コストや現金管理に要するコストの削減が期待されるので、観光消費の向上に寄与できると考えております。

Q.読者に向けメッセージをお願いします
#09

私は働くことを心から楽しんでいますが、一方でつらい瞬間や苦しい状況にも直面します。大切なのは何を「喜び」とするか。私にとっての最大の「喜び」は訪れる皆様の「笑顔」です。これは私の業務において大きな使命となっています。なぜなら、皆様の笑顔を支えることは「安全」の確保に直結しているからです。地元民や観光客、インバウンドの皆様が築いているこの素晴らしい沖縄を、私は駅員として支えていく役割を担っています。これが地域の振興や沖縄観光の盛り上がりに繋がり、新たな「喜び」が私にも戻ってくるのだと確信しています。地域社会に貢献し、皆様の日常に幸せな瞬間を提供できるよう努めてまいります。