沖縄観光の真髄は旅人たちが紡ぎ出す笑顔

Profile
株式会社かりゆし 宿泊部・予約課 座間味 栄哉(ざまみ えいや)さん 29歳 2017年7月入社

沖縄発のホスピタリティ企業である株式会社かりゆしは、観光業において圧倒的な存在感を誇る。カテゴリーの異なる7つのホテルや関連企業9社の運営を通じて、地域の美しさと伝統を伝え、訪れる人々に質の高いおもてなしを提供。

あふれる笑顔が印象の座間味さんは、大分の大学を卒業後、株式会社かりゆしに入社。ベルボーイやフロントデスクを経て、現在は宿泊部にて予約管理を担当している。

Q.ホテル業界を選ばれたきっかけとは
#01

幼少期より人が喜ぶ姿を見るのが好きで、周りから「優しい性格だね」とよく言われてました。その性格は大学進学後も指向性が変わることはなく、周囲の喜びや人のお役に立つことは、いつしか私の中で大いなる喜びになっていました。就職活動では、この性格を最大限に発揮できるのは観光業だと考え、中でもお客様の笑顔や感謝の言葉が実りやすいホテル業に魅力を感じ、この道に進むことを決意しました。

Q.お仕事内容を具体的に教えてください
#02

宿泊部・予約課に所属しており、電話予約の受付や旅行会社とのプラン調整など、主に予約管理業務を担当しています。特に年末年始や夏、GWなどは予約が殺到する非常に忙しい時期であるため、迅速な対応と柔軟な調整力が求められます。お客様や企業様との円滑なコミュニケーションが成功の鍵であり、ホテル全体がスムーズに運営できるよう努めています。

Q.お仕事のやりがいについて
#03

精密な予約管理や調整を通じて、全てのお客様が心地よい滞在を享受できるように尽力し、期待以上の満足感を感じていただけることがやりがいです。また、そのプロセスを円滑に進めた時の達成感や、お客様からいただけるあたたかなお言葉は、大きなやりがいの一環です。楽しそうにはしゃぐ子供や幸せそうなカップルの笑顔を直接目にすると、やりがいを超えた熱い感情が湧いてきます。

Q.お客様の予約や要望に柔軟に対応するために心がけていることとは
#04

お客様が何を求めているのかを敏感に察知することが重要です。例えば、宿泊プランによってはお客様ご自身でレンタカーの手配をお願いしていることもありますが、初めてご宿泊のお客様やインバウンドの場合、それぞれが抱える状況や難しさに丁寧に共感し、できる範囲内で必要に応じた手助けを提供しています。常に最大限のサポートを心がけ、心地よいおもてなしを実現しています。

Q.お仕事において、特に難しいと感じる瞬間とは
#05

先ほど最大限のサポートについてお話しましたが、実はこのサポートの線引きが非常に難しいところです。例えば、お部屋の空き状況に応じて、通常のお部屋からグレードを上げたオーシャンビューのお部屋へのご案内も行いますが、可能な限りの調整であり、全てのご要望にお応えできないことがあります。また、全国旅行支援などの情報を最新で把握し、予約管理に対応するためには、業務と同時進行で常に情報にアンテナを張る必要があります。しかしながら、この大変さに取り組むほどお客様の笑顔が倍増し、嬉しさが大変さを上書きします。逆に難しい業務ほど、その先の嬉しさに出会えるので、私にとっては難しさとは喜びです。

Q.株式会社かりゆしの魅力を教えてください
#06

私たちは、色が異なる7つのホテルを運営し、BIC Bridalやかりゆし福寿ファーム、エステやマリン、イベント企画などの関連企業も展開しています。沖縄観光を含むおもてなしのほとんどを、自社で提供できるこの構造は「かりゆし」の精神に基づいているからだと、私は考えます。かりゆしは沖縄の方言で「かり=勢い、縁起が良い」「ゆし=寄ってくる、良い」から成り、「幸せ多かれ」を意味します。人・夢・未来を大切にし、幸せを創り出す「夢・創造企業」として事業を展開していくことこそ、皆様の沖縄観光をより素敵な思い出に彩り、今後の沖縄観光の発展に寄与できると考えるからです。

Q.感謝や喜びの声で印象的なエピソードはありますか
#07

電話対応中のある日、突然受話器から「去年もあなたに対応してもらってない?」とお客様から声をかけられ、宿泊履歴を確認したところ、一年前の対応が記録されていました。お客様は声だけで私の存在に気づき、「去年の宿泊は最高でした。あの時はありがとうございます」と感謝の言葉をかけてくれました。常に迎恩の心で対応していますが、電話越しのおもてなしが1年経っても色褪せないことを実感した瞬間、鳥肌が立つほどの喜びと感動が生まれたのを覚えております。

Q.観光業界のトレンドについて、特に沖縄で注目しているものとは
#08

DX化に注目しています。特に、予約システムやオンライン予約プラットフォームの導入による、観光スポットや宿泊施設のデジタル化の進展は肌で感じるほどです。当ホテルも試験的に自動チェックアウトのシステムを導入し、観光需要に素早く対応する取り組みを進めています。また、バーチャルツアーやオンライン体験の普及にも注目しており、観光地を仮想で訪れたり、地元の文化やイベントをオンラインで楽しむニーズが、今後の沖縄観光にどう影響するか期待しています。

Q.今後の展望を教えてください
#09

料飲部、営業部、リザベーションなど、様々な部署を経験したいと考えています。これらの経験を通して、プランの構築から宿泊予約、現場対応までの一連の流れを理解し、各部署で得た知識を駆使して、お客様の沖縄観光をより素晴らしいものに演出したいと考えています。なぜなら、私にとっての幸せは皆様の笑顔から生まれるからです。未知の世界への挑戦は、沖縄観光の未来に寄与し、皆様の笑顔を広げる一翼を担えると信じています。